2011年10月11日火曜日

哀愁漂う港町、Lisbon (2) (9/17 - 9/19)

ポルトガル2日目はリスボン市内を見てまわった。

リスボンは涼しい海風が町中を駆けぬけ、カモメの鳴き声と船の汽笛が響く美しい街だ。

また、リスボンは「7つの丘の街」と言われるほどの起伏のある地形といい、ゴールデンゲート・ブリッジと
瓜二つの橋があることといい(実際同じ設計者によるものだそう)、サンフランシスコにとてもよく似た街だ。
ただ、一本路地に入ると石畳の道でサッカーをして遊ぶ子供達や、ベランダに洗濯物を干すおばさん、
一日中ボーっと暇そうにタバコを吸うおじさんなどがいる辺りはイスタンブールともそっくりだ。
ポルトガルは一応先進国(developed country)という括りに入っているものの、他の欧州主要国に比べれば
貧しめの国(国連のHDI:人間開発指数ではポーランドと同じくらい)なので、同じく先進国一歩手前くらい
にいるトルコと共通するものがあるのかもしれない。


スペインのお隣りだし、ポルトガルもその延長でラテン系ノリノリなんだろうな、と思うかもしれないが
それは大間違いだ。少なくともリスボンの雰囲気はどこか哀愁を帯びている。一時は大航海時代の先導国として
世界最強国の1つにまで上り詰めたが、今ではユーロ危機真っ只中のヨーロッパの中でも特に財政劣等生
であるPIIGS(Portugal,Italy,Ireland,Greece,Spain)の一員として数えられるまでその国際的地位を落として
しまっている。まさに栄枯盛衰だ。道端で1人で遠い目でパイプを吹かしているおじさん達の表情を見ると、
(もちろん彼らは17世紀に生きていた訳ないので最盛期は知らないわけだけど)過去の栄光を回顧しながら
悲嘆に暮れているように見える(気がするだけ?)

プラハで会って仲良くなったブラジル人のパウロに「ポルトガル語って悲しい感じがするんだけど」と言った
時に「それはとても正しい指摘で、ポルトガル人っていうのはとてもsadな人達なんだよ。同じポルトガル語圏
でもブラジル人は超ハッピーな人達だけどね!」と教えてくれたのを思い出した。


夜はポルトガル伝統の音楽Fadoを聞きに行ったが、これがまた寂しげなトーンで、ほとんど演歌の世界。
題材は大体失恋の話かFadoの歴史についてらしい。「ロカ岬冬景色」とかありそう。








































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