2011年8月31日水曜日

建築博物館の街、Praha (8/22 - 8/25)

ウィーンでやっとユーロ通貨圏に入ったと思ったら、またチェコに来て通貨が変わった。

これでUAEディルハム、トルコ・リラ、ブルガリア・レフ、セルビア・ディナール、
ハンガリー・フォリント、ユーロ、チェコ・コルナ、と旅を始めて既に7種類目の通貨だ。
毎回国が変わる度に物価水準が分からないので、いくら両替していいか迷う。基本的には余らないように
少なめに替えて、足りない分はクレジット・カード、という戦略で今のところ結構うまくいっている。



プラハは街自体が博物館のような場所だ。新旧、あらゆる建築様式が混在していて、歩いているだけで
楽しい。ウィーンもリング沿いにウィーン大学、市庁舎、国会議事堂などが様々な建築スタイルで立てられて
いたが、あれはあくまでも見せ物として意図的に建てたもの、という雰囲気が伝わってきた。
一方、プラハは街が成長する過程で自然に各年代の建築スタイルが然るべき場所に建てられ、それが有機的に共存している感じがした。

大胆な例えをしてしまえば、ウィーンはサファリ・パーク、プラハはサバンナ、という印象だった。


プラハでは、母親に紹介してもらった知り合いのKamilaに会った。
彼女には滞在中かなりお世話になり、色々なレストランに連れていって貰った。
チェコ人は共産主義の名残で未だにあまり他人を信用しないらしい。特に外国人には冷たい、とKamilaは
言っていたが、僕は特別そう感じなかった。しかし、東欧の国は確かにどこか影がある街が多い。
それが魅力になっている気がするが、人間関係においてはあまり好ましくないもののようだ。

別れぎわにKamilaがチェコ人の作家、ミラン・クンデラ(Milan Kundera)の"The Unbearable Lightness of Being(邦題:存在の耐えられない軽さ)"
を餞別にくれた。ちょうど読む本がなくなって来てたので嬉しかった。この物語自体は哲学的な示唆を
含んだ恋愛小説だが、舞台であるプラハの共産主義時代の時代背景を理解するにも良い本だ。




































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