2011年8月24日水曜日

文化と芸術の街、Wien(2) (8/18 - 8/22)

ウィーンは、建築や芸術に興味がある人にとってはとても面白い街だ。
僕は両方全然大して詳しいわけじゃないが、建築は大学院で都市計画を学ぶ中で少しだけかじり、
芸術は大学時代に『ジャポニズム』という芸術史の授業を取って面白かったので興味を持った。

その『ジャポニズム』の授業の中で出てきたウィーンの分離派会館(セセッション館)はあまりに
奇抜で衝撃的だったのでよく覚えていて、今回ウィーンに着いてすぐに見に行った。
「金のキャベツ」とか揶揄されていたそうだが、当時の分離派の人達にとっては極めてシンボリックな
建物だったことが想像できる。

『ジャポニズム』は19世紀、欧州で続けて行われた万国博覧会で日本が出展した芸術品に注目が
集まったのをきっかけに起こった一大芸術変革運動のことだが、オーストリアではクリムトをはじめとする
分離派やユーゲント・シュティールの作家に影響を与えた。彼らが作品の中で多用する金箔は日本の屏風
などからの影響と言われているそうだ(たしか)。

芸術史に限らず歴史全般に言えることだが、何か1つのテーマや切り口から学んでいくととても物事が
すっきり理解できることがある。『ジャポニズム』の授業はそういう意味で自分の中で1つの確固とした
パースペクティブを与えてくれたので感謝している。




セセッションのようなアヴァンギャルドな建物があったかと思えば、街の中心街にはゴッシク様式の
荘厳な聖シュテファン教会が堂々とそびえ立っている。










かと思えば国会議事堂はとっても古典的なギリシャ風建築。



ウィーンの町中は至る所に路面電車が走っているので、ヒョイっとコイツに飛びのれば移動も楽々。




どこの街に行ってもありとあらゆる方法でお金を稼ごうとする人達がいるもの。
身体を張るか、芸を身に付けるか、アイディアで勝負か。

個人的にはこの逆立ちのおっさんの顔が赤すぎて心配だった。
横に置いてある巨大な砂時計の時間(5分とか10分とか)だけ三点倒立しているようだったが、
何がしたいのかよく分からないしもうちょっと安全で芸のある稼ぎ方ないのか・・・




これはアイディア賞。恐らく下のマットが重たい金属板か何かで、杖と宙に浮いたイスもこの板に固定
されて一体になっている構造・・・だと思う。

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